警察によると、現在はオレオレ詐欺による被害はひと段落して現在では還付金詐欺が再び多くなってきたということです。
還付金詐欺の手口
還付金詐欺とは、医療費や保険料等で支払ったお金が返ってくるという名目で、被害者に接触をして、様々な名目でお金をだまし取る詐欺の類型です。
この詐欺は、それほど多額のお金を提示するわけではないものの、「自分の支払ったお金が返ってくる」という、比較的日常的にありうる状況設定をして被害者の警戒心を解くことに特徴があります。そのため、詐欺の犯人は、市役所の職員や社会保険庁の職員を装って事務的な口調で話しかけてきます。
架空請求やオレオレ詐欺の場合は、家族などがトラブルに巻き込まれたなど非常事態を前提に、目の前に差し迫った危険を回避するためにお金を支払うように求めてきます。被害者は、一種のパニック状態に陥って、犯人の言われるがままにお金を払うのです。
ところが、この還付金詐欺の場合は、このようなオレオレ詐欺等に見られるような被害者の心理とは少し違っていて、被害者は、日常的な事務作業を行っているような感覚で詐欺被害に遭っています。
警察によれば、このような還付金詐欺の被害者は、周りの人が還付金詐欺であることに気が付いて注意を喚起しても、煩わしがって、警察の話を聞かないということもよくあるそうです。
還付金詐欺の犯人の多くは、役所の職員を装って、極めて事務的な口調で、淡々と説明をしてくるので、被害者としては、電話の相手が詐欺の犯人であるという疑いを持つことができないようです。
例えば以下の音声は実際の還付金詐欺の行われているときの状況を録音したものですが、実に自然な態度で詐欺の犯人が話をしている様子が分かります。
還付金詐欺は、少しでも払ったお金を取り戻したいという気持ちを利用して巧妙な話術で詐欺を行います。自分から市役所に問い合わせをするなど慎重な態度が求められます。
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